小池百合子
実行委員長メッセージ

koikeyuriko

 あなたがいま、いじめられて、友達も先生も親も、誰も信じられなくて、一人ぼっちで困っていても、どうしようもないと、あきらめないでください。「24時間いじめ相談ダイヤル」「子どもの人権110番」、その他にも、あなたの話を聞いて、あなたの秘密を守って、あなたのいまの苦しさを解決するための方法を一緒に考えてくれる人がたくさんいます。あきらめないで、勇気を出して、今の気持ちを声に出して、相談してください。

 あなたがいま、友達がいやがることをやっているなら。からかい半分の気持ちから始めたことだとしても。何かイライラすることがあってやっていることだとしても。あなたは、それがいじめだと気づいていますね。このサイトにアクセスしたあなたは、いじめが悪いことをわかっています。そして、もうやめようと思っていますね。自分のあやまちを自分から改めるのは、とてもむずかしいことです。けれども、いじめを続けていけば、あなたの後悔も大きくなっていきます。どうしたらいいか、勇気を出して、相談してください。

 あなたはいま、自分の目の前で起こっているいじめを自分とは関係ない、巻き込まれたくない、知らないふりをしておこう、と考えながら、そんな自分を情けなく思っていませんか。それは、あなたの優しい気持ち、正義の心を抑え込んでだまっているからです。大人になったとき、あなたはだまっていた自分を後悔することになります。勇気を出して、あなたの本心を声に出して、相談してください。

 いじめの被害者は、いじめられた子どもだけでなく、いじめた子どもも、それを傍観していた子どもも含まれます。生きる気力を失うところまで追い込まれる心の傷を負う子ども、そうした傷を負わせてしまった後悔の傷、大人になって気づく、見て見ぬふりをしたことへの後悔の傷。これが、いじめの人権侵害の構図です。

 いじめの防止は、「予防」「早期発見」「対処」「アフターケア」の4段階があるといわれています。「対処」や「アフターケア」は、教育・司法・人権・医療などの専門知識が必要でしょう。けれども「早期発見」「予防」は、誰にでもできることではないですか。いじめの現場にいる子どもたちは、それが悪いことだとわかっています。「やめてほしい」「やめよう」という声を聞くための相談窓口を大人たちがつくっていること。そうした取り組みの普及に、多くの個人や法人が賛同し、「いじめの被害者をなくそう」という国民運動を展開することは、早期発見に大きな効果が期待できます。同時に、国民を挙げて「いじめは悪いこと」「人が嫌がることはやってはいけない」という人権の本質を普及・啓発・学習することは、いじめ予防に効果があるだけでなく、大人社会のセクハラ、パワハラなど、さまざまな人権侵害の予防と早期発見にも貢献することが期待できます。
 国民各層の皆様、いじめ防止プロジェクト「プロジェクトY 2014-15“勇気を出して相談しよう!”」に是非ともご賛同賜り、ご参画いただきますよう謹んでお願い申し上げます。

2014(平成26)年3月
プロジェクトY 2014-15“勇気を出して相談しよう!”実行委員長・衆議院議員 小池 百合子